最新バイオテクノロジー

最近のバイオテクノロジー技術の1つとして、
『タンパク質を大量に生産する方法』が開発されてきました。

生物は日々、DNAをmRNAへと転写(コピー)し、
mRNAの情報をタンパク質へと翻訳(mRNAをタンパク質に対応させる)しています。

タンパク質の大量生産は、目的とするタンパク質をコードするDNAやmRNAを生物に導入することから始まります。
導入する生物は色々で、大腸菌や酵母といったちっちゃい生物から、
タバコやイネといった植物、あるいは動物といった大きい生物まで、
さまざまな生物が使われます。

タンパク質の設計図を導入したら、
あとは生物をせっせと育てます。
大腸菌とか酵母なら、培養器いっぱいになるまで増やしたりするし、
植物とか動物ならいっちょまえの大きさになるまで育てたりします。
その間、それぞれの生物はせっせとタンパク質を合成してくれるわけです。

で、十分な量のタンパク質が得られそうな時期に、
それぞれの生物からタンパク質を抽出します。
横取り40万って感じですね。

今まで使われていた方法はこんな感じなのですが、
やっぱり生物を取り扱うのは大変ですよね。
途中で死なせちゃったら元も子もないわけです。
そのリスクをなくすために、生物を介さずにできないものか。
という要望に答えるために登場したのがこちら↓
b0035100_16361332.jpg

無細胞系タンパク質合成システム~


これ、生物を育てる必要がないんです。
そもそも生物を利用するのは、
mRNA→タンパク質への翻訳システムを人工的に作ることができないから
なんです。
そこである人が考えたのが、
この翻訳能力のみを取り出せないか、ってことです。

これには色々と問題があったようなのですが、
最近になって翻訳能力を持つ抽出液という形で小麦胚芽から取り出す事に成功したらしいです。
あとはこの抽出液に、
タンパク質の設計図となるmRNA
翻訳に必要となるエネルギー源(ATP)
タンパク質の材料であるアミノ酸
を入れておくだけ。
勝手にどんどんタンパク質が作られていくわけです。

いやぁすごい。
まるでSFですね。ここまで技術が進んでいるとは。

ちなみに、写真に写っている機械は、
900rpm(1分あたり900回)で振動し、
温度調節してくれて、
タイマー機能がある、ただそれだけの機械なのですが、
ものすご~~~~く高価です。
定価120万円。ぼったくりですな~。

おまけ。コントロールパネルはこんな感じ↓
b0035100_061570.jpg

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by sasayanx | 2005-01-26 16:36 | 日々のメモ  

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